初めて作ったのは小学2年生のとき。
画像のものは、個展のために10年ほど前に作り直したもの。
ヨーデル社のプラモデルです。
牛車(ぎっしゃ)というものを初めて知りました。
こういうところがプラモデルの良さですね。
全長15cmほど。
1/16スケールということですので、実物は2m40cm。
それにしては牛が小さいような。
平安時代の牛の大きさを調べてみる必要がありますが、
1/24っぽいですね。
牛 vs 牛。
少し硬い材質ですが、「布」が付属します。
紐も。
プラモデルに異素材が入っているのが、なにか高級な感じがしました。
小2の時の強烈な思い出というのは、模型の内容ではなくてですね。
近所に行きつけのS模型店がありました。この御所車梅鉢を買おうとしたら、店主が売ってくれないのです。
店の奥で、おばちゃんの「なんで売ってあげへんの?」の声に「子供は飛行機や戦車が好きなはずや。こんなもん売ったら親が文句言ってくる。売りつけたと思ってな」
信じられないこと言うなあ、、、本当に悲しくて、、、、。買いたくもないヘリコプターを売りつけられたのでした。
そして簡単に細いローター(ペラ)が折れ、捨てました。
今度は店主がお昼をとりに店奥へ入る時間帯を狙って、おばちゃんに御所車を売ってもらったのでした。
店の外に出ると、おばちゃんが「ほら、やっぱりあの子買(こ)うたで。よっぽど御所車が欲しかったんや」と言い、
店主はまたもカンカンに怒っていました。
帰宅してさっそく作り始めて、なんて素敵なプラモデルや!と感動したのです。
子供の頃の好みって、逆に大人っぽい物を欲しがるんじゃないかなあ。
マルボロやJPSのデザインにシビれましたよ。
「お客様の好みはぜったいに決めつけないでおこう」エアロベース創業の頃から誓ったことです。