作品No.2
1/72 スピリット・オブ・セントルイス
(A002, 1996年10月)
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96年4月に作品No.1 1/48フォッカーDr.1を発売した翌月、米ワシントンD.C.に飛びました。
スミソニアン航空宇宙博物館に1週間、通い詰めるためでした。
博物館のエントランスに入ると、実物のセントルイス号が、ライトフライヤー1とともに天井から吊るされていました。
事前に、スミソニアンの資料室から図面を入手できるよう手配していたので、
外形の撮影よりも、初日は細部のスケッチが主目的です。
より天井に近い2階の通路から身を乗り出し、そうですね、ざっと4時間はセントルイス号を
観察&スケッチしていました。複数の警備員の包囲網がゆっくりと縮まってましたね。
取材許可の腕章をつけておいてよかった・・・
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(肖像使用許諾:Lindbergh Foundation)
第2作にセントルイス号を選んだのは、チャールズ A リンドバーグへの憧れでした。
フォッカーDr.1発売後に、あるお客様から映画「翼よ! あれが巴里の灯だ」のビデオが送られてきたのでした。
ライアン社の小さな改造機で、ニューヨークからパリへの5800kmにおよぶ大西洋横断を33時間で達成。
しかも「単独」によるものでした。自転車旅行が好きだった私はこの単独行に惹かれたのでした。
他の挑戦者は複数のエンジンを搭載し、パイロット以外に通信士も乗り込んだりと、準備万端といったものでした。
リンドバーグはひとつのエンジンに神経を集中したほうが確実だという確信があったのでしょうか。
ともかく、実物を見てみたい! となったわけです。
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説明図。手描きです。ロットリングやインクペンを使ったような覚えがあります。
PCデータから説明図を描画するよりも楽しそうですよね。また手描きしようかな。
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パーツは、私にとって初めてのPC、アップル Macintosh 5210で設計しました。
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これを曲げていくと、
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こうなります。
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2つのパーツを組み合わせると、
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操縦席が完成。
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三枚におろした、じゃなくて展開した胴体フレーム。指で簡単に曲げられます。
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切り取りはカッターナイフでOKです。
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ひととおりパーツが組みあがりました。
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リンドバーグが乗り込むのは右側から。
ドアを開けておきましょう(説明図17)
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この角度が好きなんですが、プロペラは接着式なので、
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こんなことしてみました。
プロペラパーツに細いネジ(棒)をつけます。
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ふっと息をかけると回転します!
エンジンカウルの内側には十分な空間があります。
(モーターを仕込んでみたくなりますね)
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完成。翼長20cm近くあります。
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真鍮製のネームプレートが3種類付属します。
・First Nostop Solo…..
・Spirit of St.Louis
・Ryan N-Y-P
実は発売時の商品名は「ライアンN-Y-P」だったのです。
New York to Parisの略ですね。
今回ご紹介している現行商品は、2000年に改良したものです。
当初、リンドバーグの肖像はビジネス利用してほしくないというのが遺族の意向でした。
機体名もちょっと遠慮してくださいとのこと。
当時ビジネスに利用していたのは、スイスの時計メーカー、ロンジン社だけです。
この製品のあと、当社と関わりを持つことになるのですが、その話しは次回以降で。
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