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ピンセットもいろいろ

お客様のリクエストで意外に多いのがエアロベース特製ピンセットの発売です。
どんなピンセットを買ったらよいかわかりませんものね。
ピンセットは市場にあふれていますからね、実店舗での販売が中心だった頃は
大型店のピンセットコーナーに場所をもらえなかったので発売しませんでした。
エアロベースコーナーだけだと目立ちませんからね。
(理由もいろいろでしょ?)

エアロベース製品向きは、ひとことで言うと、
「細いものより、薄いもの」
ものをつまんで移動するだけなら、細くて精密なピンセットがよいですが、
曲げる、押し込むなど力のかかる作業が多いと、もっと気楽に使えるほうが良いですね。
また、先端が「薄い」と、パーツの隙間に差し入れやすいのです。

どこでも入手できるピンセットとして推薦しているのは、2種類あります。

タミヤ ストレートピンセット

買いやすい価格で、1本持つならおすすめです。
当社E001 1/1000 エッフェル塔の付属品でもあります。
握り(バネ)はかなり固い方です。(しかも買ったときに1本1本、固さが違う、、、)
使っているうちにやわらかくなってきます。
当社のワークショップでは、年少者にやわらかく使いやすくなったものを貸し出しています。

タミヤ デカールピンセット

税別1600円。模型作りを趣味として続ける方でないと、ちょっと高いですね。
マーク(デカール)の台紙をつまむためのピンセットです。
切手用ピンセットに近いですね。
S001 1/500 エッフェル塔の付属品です。
エアロベース製品では、特にリブを立てるのに最適です。

(画像はストレートピンセット)

デカールピンセットの握りはかなりやわらかくて使いやすいです。
そのかわり指がかかる部分に厚みがあり、重いです。
表面はステンレスのまま塗装などしていないのですべりやすいです。
足の上にでも落としたら大変ですね。
私は両面テープで革を貼ってすべりにくくしています。
こんなふうに。

ちょっとしたことですが、安全になった上、自分で手を加えることで愛着も出ますね。
自分に馴染んでくる、道具の楽しみでもありますね。

試作の段階で、設計が正しいかどうか調べるときはストレートピンセットを使います。
しかも利き腕とは逆の左手で作ります。
初めてのお客様と同じ目線で作ってみるためです。

ツル首ピンセットはどうですか?というご質問も多いです。


模型用ピンセットという専門的なイメージがありますね。
狙った位置をつかむのにコツがいりますが、30分もあれば慣れるでしょう。

これはDumoxel No.7というツル首です。


用途は「電子・時計・研究所」と書かれています。
プラモデルだと1/700艦船向きでしょうか。

当社では、「精密さ」の演出に使います。

お値段ははりますが、個人的に一番よく使うピンセットはこれです。

KFI 幸和ピンセット


病院用ピンセット K-13 トゲ抜 130ミリ長
チタン製で軽い(14g未満)ので
長時間の作業でも疲れません。実は老後のために買いました。

ギザギザ付きは好きじゃなかったんですが、薄いパーツをミゾに入れてつかむと、かなり力を入れて握ってもパーツを離しません。
ハンダ付けするパーツをつかんでおくのにも使っています。
床に落としたとき先端が折れました。作業内容によっては必要ないほど尖っていますので
2本目のものは最初から先端を1mm弱切り落として使っています。

K-13はステンレス製もあります。
チタン製より10gほど重いですが、強度があって取り扱いに気をつかいません。
繊細な作業から力のかかる作業までこれ1本で済みますので、山の上にラジコングライダーを飛ばしに行くときに持っていきます。

年に1回(ひと握り)しか使わないものもありますよ。
そこは集めるのも趣味ということで。

当社製品の対象年齢は15歳以上です。お子様が作るときは、必ず保護者がつきそい、パーツの尖り、パーツの入った袋をかぶらないこと、工具の扱いと保管に注意を払ってください。当社製品の素材は主に真鍮、銅、ステンレス、ホワイトメタル、マグネット、ヒノキです。アレルギーのある方はご注意ください。

すべてのエアロベース製品はモデルキットデザイナー岩見慎一が設計し、国内の委託工場で生産しています。