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お客様の作品:現役パイロットが作る赤とんぼ

「こんにちは。
お元気ですか?
赤とんぼが完成したので写真をお送りします。
いつもそのままで十分見栄えがするエアロベースさんの模型ですが、最近は自分なりのワンポイントを加えるのが楽しみになってきています。

 

今回は特に練習機ということもあり、昇格の節目でもあるので気合いを入れて細部にこだわってみました」

いつも作品画像を送ってくださる現役パイロットのお客様です。

プロから届くご感想に、毎回ドキドキワクワクしながらメールを開いています。

初めて操縦桿を握ったセスナ152と。

 

訓練生の必須アイテムであるプロッターと航法図、航法計算盤と、訓練生当時憧れだったヘッドセットを写り込ませてみました。(^^;;
ラダーは元の赤とんぼらしい色をどこかに残したくて手を加えてみました。
以前使って余った千代紙を使ってみたのですが、思っていたより薄く、リブが透けてストライプ柄になってしまいました…。

 

隠した骨組みの存在感があって、まぁいいかということにしました。

これはアイデアですね!

主翼に貼ろうとすると作業量も大変ですし。

プロペラは先端が少し欠けてしまっていたのでどうやって修正しようと悩んでいたところ、いっそのこと木製プロペラを再現してみようと思い付きました。
木目を再現する塗装経験はなかったのですが、やってみたら案外それっぽくできたかなと。f^_^;
家具のような感じになってしまって、実機だったらエンジン周りはもっと小傷があるのだろうとも思ったのですが、そこは胴や翼もピカピカですし納入したばかりということで。笑
エンジンのプッシュロッドは真鍮線に置き換えてみました。
自分の乗ってきた機材を思い返してみると、やはりエンジンの存在が印象としてとても大きく感じます。
原付きも乗ったことないのに初めて操った100馬力ちょっとの水平対向4気筒(セスナ152)、300馬力になって求められる操縦技術が格段に上がった6気筒(ボナンザA36)、パワーとともに上がれる高度も高くなり目の前の世界が広がったターボプロップ(C90キングエア)、仕事として乗るようになってからのターボファン(B737)…
戦時中の訓練生はまた別の想いがあったでしょうから私なんかが比較できるものではありませんが、一訓練生として触れてきたエンジンには特別に感じるところがあります。

 

今回エンジンにこだわってみたかったのはそんな理由です。

張り線もピアノ線に置き換えてよりシャープ感を出し、自分が今まで作った模型で最高の出来栄え!と思ったのですが…

 

作り終わってからなんとなく説明書を読み返していたら、なんと最初の最初で胴体パーツの表裏を間違えたことが判明!
お陰でスロットルやトリムホイールが右側に来てしまいました…
並列複座にしか乗ったことがなく、訓練生席(機長席でもある)は左だったので、右手スロットル左手操縦桿になんの疑問もなく作り上げてしまいました。
まぁ特別仕様機ってことで…
完璧って難しいですね。笑
ともあれ、とても楽しい時間でした!
飾り棚に訓練機コーナーを作っておきます。
練習機シリーズも期待しています。

 

現代の練習機ということでセスナもいかがでしょう?

まず操作装置の左右を意識されるとは、パイロットならではの視点ですね。

お楽しみいただけましたようで、設計者としてうれしいかぎりです。

セスナは海外のお客様からのリクエストが多いです。

この陸軍赤とんぼ設計の際に、海軍赤とんぼの他、海外の練習機をいろいろ調べました。

どれも模型化したくなりますね。タイガーモスDH82とか。 

 

お客様から届く声が一番のエネルギーになります。

ぜひ、みなさまの作品をお送りくださいませ!